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これまでのリサイタルより。フライヤーをクリックすると拡大してご覧いただけます。
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藤井亜紀 ピアノリサイタル 2017 祈りの軌跡Ⅴ 受け継がれるヴィルトゥオーゾの系譜 ~F.リストから E.ドホナーニへ ■リスト・フェレンツ ・コンソレーション 「慰め、6つの詩的思考」 S.172 ■ドホナーニ・エルヌー ・パストラーレ"Angel from Heaven" ・3つの小品 Op.23 <アリア><即興的ワルツ><奇想曲> ・パッサカリア Op.6 ・ハンガリーの風景 全7曲 Op.32/A ■リスト・フェレンツ 「詩的で宗教的な調べ」 S.173より <葬送 Oct.1849><愛の賛歌> |
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■ メッセージ 7月14日のリサイタルには、猛暑のなか足をお運びいただき誠に有難うございました。 それぞれの激動の時代を受け継ぐように生きた、F.リストとE.ドホナーニの作品を通して、今も現在も変わることがない普遍的なテーマを再認識できたように思います。これからも"プレイズ~"に、Play=奏でる、Pray=祈る、の二つの意味を込めて作品に向き合っていきたと思います。「祈りの軌跡」を辿る旅を見守っていただけましたら幸せです。 またお目にかかれますことを心より願っております。 心からの感謝とともに |
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藤井亜紀ピアノリサイタル2014 祈りの軌跡Ⅳ ~プレイズ・バッハ~ <オール・バッハプログラム> 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 オルガンコラール前奏曲(ブゾーニ編) 「来たれ、創造主たる聖霊よ」 BWV667 「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」 BWV639 「いざともに喜べ、愛する仲間たちよ」BWV734 イタリア協奏曲 へ長調 BWV971 ピアノ協奏曲 第4番 イ長調 BWV1055* ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052* --------------------------------------------------- ピアノ: 藤井亜紀 オーケストラ: 東京室内管弦楽団 弦楽器セクション コンサートマスター: 物集女純子 ヴァイオリン: 高木 聡 細野京子 門野由奈 長岡聡季 土谷茉莉子 磯 晃男 ヴィオラ: 神田幸彦 七澤達哉 チェロ: 嶋田拓夫 崎野敏明 コントラバス: 高杉健人 |
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■ 音楽の友 2015年2月号 原 明美氏による批評 東京藝術大学卒業後、ミュンヘン国立音大大学院マイスタークラスを修了した藤井亜紀は、国内外で 活躍しつつ、聖徳大学音楽学部講師を務めている。 当夜は、「祈りの軌跡Ⅳ~プレイズ・バッハ」と題した オールJ・S・バッハプログラム。「半音階的幻想曲とフーガ」、ブゾーニ編「コラール前奏曲」3曲、「イタリア 協奏曲」と続いた前半では、なめらかなタッチや、洗練されたフレージングに、藤井の鋭い音楽的センスが 感じられる。後半は彼女の弾き振りにより、東京室内管弦楽団の弦楽器セクション(コンサートマスター/ 物集女純子)との共演で、「ピアノ協奏曲第4番」イ長調、「同1番」ニ短調。藤井の音楽作りに共感する 団員たちの、爽やかなアンサンブルを得て、心地よい流れでまとめられた。ソロと協奏曲を組み合わせた 自主公演という、意欲的な企画に挑戦し、高い成果を上げたことで、藤井は大きな一歩を踏み出したと いえるだろう。 |
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フレデリック・ショパン生誕200年記念事業 ピアノリサイタル2010 /祈りの軌跡Ⅲ ショパン~祖国への回想と邂逅 ■ ショパン F.CHOPIN ( 使用楽譜 ヤン・エキナル編 ナショナルエディション ) ※ performed on "the National Edition of the Works of Fryderyk Chopin" (edited compiled by jan Ekier) 夜想曲 ヘ短調 Op.55-1 Nocturne f-moll Op.55-1 幻想曲 ヘ短調 Op.49 Fantasia f-moll Op.49 3つのマズルカ ロ長調、ヘ短調、嬰ハ短調 Op.63 3 Mazurka Op.63 H-dur, f-moll,cis-moll 子守歌 変ニ長調 Op.57 Berceuse Op.57 Des-dur 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 Barcarole Op.60 Fis-dur ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11 <ピアノ五重奏版>(ナショナルエディションにもとづく編纂版 藤井亜紀編) Concerto No.1 Op.11 e-moll Transcription for Piano and String Quartet (Reductin for Piano Quartet based on National Edition arr. by Aki FUJII) |
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■ ムジカノーヴァ 2011年4月号 友部衆樹氏による批評 ハンガリーやフランスをはじめ、国内外で活躍する藤井亜紀。 今回は「祈りの軌跡Ⅲショパン~祖国への回想と邂逅」と題してナショナル・エディション(PWM)によるショパン・プログラムが演奏された。PWMの特徴を敢えて大雑把に言うと、まずスラーが延々と続きフレーズが長めであること。強弱記号やアクセントも少なめだ。 いろいろ「演出」をしたく楽譜なのだが、藤井のスタンスは正攻法だった。 前半は<ノクターン>作品55-1で穏やかに開始。ほのかな陰影の中で細部を明解に描いた<幻想曲>、情感のたゆたいが巧みだった<3つのマズルカ>作品63、音色の温かな<子守歌>、 豊かな響きが印象的だった<舟歌> 。劇的な表出に走らず、抑制された歩みが当夜の小さなホールに似合っていた。 後半は弦楽四重奏(Vn.浜野考史&三国富美子、Va.青木篤子、 Vc.江口心一)伴奏による<ピアノ協奏曲第1番>。このピアノ五重奏版の楽譜もPWM版が出ているが、今回は藤井自身が編纂、 共演の4人も再検証に加わった版による演奏。この言わば「藤井版」 が興味深かった。<ピアノ協奏曲第1番(オーケストラ伴奏)>のPWMは2種類ある。従来版をブラッシュアップしたヒストリカル・ ヴァージョンと、ショパン自身のオーケストレーションの復元を目指し室内楽的な響きを志向したコンサート・ヴァージョンだ。PWMのピアノ五重奏版は前者に近く、つまり演奏効果を反映した版である。 対して「藤井版」は後者にもとづくもの。サウンドはより禁欲的だが、それだけに作曲当時のサロンの雰囲気を彷彿とさせる。演奏はふくよかさと躍動感に富み、充実したものだった。 PWMを尊重しつつも金科玉条とせず、自ら納得できる響きを求める。ピアニストの誠実で意欲的なアプローチが光った一夜だった。 |
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Photo by Aki Fujii Designed by Yukiko Matsumoto |
ピアノリサイタル2008 / コラール~祈りの軌跡Ⅱ ■ ヨハン・セバスチャン・バッハ J.S.BACH (ブゾーニ編)BUSONI オルガンコラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声す」BWV645 Orgel-Choralvorspiele 「Wacht auf, ruft uns die Stimme」 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 Partita Nr.2 c-moll BWV826 ■ フランク C.FRANK プレリュード、コラールとフーガ Prelude, Chorale et Fugue プレリュード、アリアと終曲 Prelude, Aria et Fina ■ リスト F.LISZT バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」と ロ短調ミサの「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲 Variationen über Thema von Bach aus Kantate”Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen” und dem ”Crucifix”der h-moll Messe |
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■ ムジカノーヴァ 2009年3月号 河原亨氏による批評 2004年のリサイタル「アリア―祈りの軌跡Ⅰ」に続く藤井亜紀の今回のリサイタルは「コラール―祈りの軌跡Ⅱ」。オルガンの壮大なコラールの響きのなかに音楽の原点を見詰め、その精神にピアノを通して近づく藤井の試みは、実に感動的なステージとなった。J.S.バッハのオルガンコラール《目覚めよと呼ぶ声す》(ブゾーニ編)の後に演奏された《パルティータ第2番ハ短調》は、みずみずしい生気と喜びに満ちたバッハ。フランス風のグラーヴェを経てアンダンテに入ってからのこのピアニストの足取りは、魅力的な音色と見事な弱音が表現豊かに歌われ、続くフーガでも生き生きとした喜びか伝えられた。続くフランクの叙情を湛えた《プレリュード、コラールとフーガ》は素晴らしい緊張感のなかに、これまた生命の謳歌をうたい上げたもの。文句のない美しい音、確かな技巧の上に展開されるそのピアニズムは、感性と知性の調和をあわせ持つ。何よりもこの作品に寄り添うピアニストの共感が説得力を際立たせ、深い精神性に到達した演奏だ。そこから呼び起こされる感動は、この曲の底流に流れる抒情と詩情を一層際立たせる。最後はリストの《バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲》。ここでも藤井は自己の解釈に基づくスケールの大きな表現の中でリストの内面を見つめていく。そこに「祈りの軌跡」が歌われる感動的な演奏だ。 |
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ピアノリサイタル2006 / ショパン スクリャービン 24の前奏曲 ■ ショパン F.CHOPIN 2つの夜想曲 Op.62 DEUX NOCTURNES Op.62 ■ ショパン F.CHOPIN 24の前奏曲 Op.28 24 PRELUDES Op.28 ■ スクリャービン A.SKRJABIN 24の前奏曲 Op.11 24 PRELUDES Op.11 |
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■ 音楽の友 2007年3月号 原 明美氏による批評 東京藝術大学とミュンヘン国立音大大学院に学んだ藤井亜紀は、ソロとアンサンブルの両分野で、 しかもジャンルにとらわれずに、幅広く活躍しているピアニストであり、聖徳大学の講師も務めている。 当夜は、スクリャービンの「24の前奏曲」op11、ショパンの「2つの夜想曲」op.62と「24の前奏曲」op.28 が演奏された。 スクリャービンでの藤井は、安定した技巧と鋭い集中力を発揮しながら、のびのびとした 表現で全24曲を聴かせた。 ショパンの「夜想曲」でも、スケールの大きな表現が注目された。藤井は 自分なりの歌い方を確立しているかのようである。 ショパンの「24の前奏曲」については、しなやかな動きを もって弾き進められたなかで、一曲一曲の特色が明快に出された。このピアニストの高い音楽性と多彩な 表現力は注目すべきであり、今後の活躍が期待される。 |
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ピアノリサイタル2004 / アリア~祈りの軌跡 ■ ベートーヴェン L.v.Beethoven ピアノソナタ第31番 Op.110 変イ長調 Sonate für Klavier Nr.31 Op.110 As-Dur ■ リスト F.Liszt 《詩的で宗教的な調べ》より Harmonies Poètiques et religieuses Pater Noster 我らの父 Bènèdiction de Dieu dans la solitude 孤独の中の神の祝福 Pensèe des morts 死者の追憶 ■ ベートーヴェン L.v.Beethoven ピアノソナタ第32番 Op.111 ハ短調 Sonate für Klavier Nr.32 Op.111 c-moll |
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藤井亜紀 ピアノリサイタル2001 ■ J.S バッハ- F.プゾーニ J.S.BACH-F.BUSONI コラール前奏曲「来れ、異教徒の救い主よ」 BWV659 Nun komm, der Heiden-HailandChorale Prelude, BWV659 ■ J.S バッハ Partita パルティータ第4番 ニ長調 BWV828 Partita Nr.4 D-dur BWV828 ■ J.S バッハ- F.プゾーニ J.S.BACH-F.BUSONI シャコンヌ BWV1004 Chaconne - aus der Partita ll für Violine - BWV1004 ■ A.シェーンベルク A.SCHONBERG 3つのピアノ曲 Op.11 Drei Klavierstücke Op.11 ■ S.ラフマニノフ S.RACHMANINOFF ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op36 (1931年 改訂版) Sonata No.2 b-moll Op36 -revised edition 1931- |
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STEVE DOBROGOSZ展 Communio (1998) / Gloria In Excelsis (2002) / Lux Aeterna (from Requiem) (2001) ■ 「ZAKURO ざくろ」 星野富弘《花の詩画集》「鈴の鳴る道」より 合唱とピアノとコントラバスとハンドドラムのために(2008) NICHINICHI-SO(日日草) AKI NO AJISAI (秋のあじさい) ZAKURO (ざくろ) INOCHI (いのち) KOSUMOSU(コスモス) ■ DOBROGOSZ on the KEYBOARD Sonatina 「AIsuru」 (2008) ピアノのために 「Down South」 (2008) 4手のピアノのために ■ 「MASS ミサ」 合唱と弦楽オーケストラとピアノのために(1992) INTROITUS KYRIE GLORIA CREDO SANCTUS AGNUS DEI ------------------------------------------------------- ゲスト STEVE DOBROGOSZ 指揮 外山浩爾 藤井正 合唱 葛飾区民合唱団 弦楽オーケストラ 東京フォルトゥーナ・アンサンブル (コンサートマスター 相原千興) パーカッション 高木将雄 ピアノ 藤井亜紀 |